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仏具・荘厳具

仏具・神具の修理

株式会社若林工芸舎 文化財・社寺建築の装飾専門工事更新:

このページの要点

当社は寺院・神社の仏具・神具の修理と新調を承っています。漆の塗り直し・金箔押し・彩色・錺金具の修理と鍍金までを自社の技能者で一貫して施工できるため、工程ごとに業者を分ける必要がありません。まずはお写真をお送りいただくだけでも、おおよその方針をご案内できます。

知恩院御影堂の内陣と荘厳具
浄土宗総本山知恩院様 国宝御影堂の内陣。御宮殿・御須弥壇、御厨子、人天蓋などの荘厳具を修復しました。 施工実績を見る

どのような仏具・神具を修理できますか

漆・金箔・金具で荘厳された木製および金属製の仏具・神具に対応しています。

壇・堂まわり須弥壇、脇壇、宮殿、厨子、前卓、経机
吊り物・荘厳具天蓋、幢幡、瓔珞、吊灯籠
金属製燭台、香炉、花瓶などの金属製神仏具、錺金具
木製位牌、木製の各種神仏具

御神体・御仏像の修理も承っております。詳しくは美術工芸品の修理をご覧ください。

お引き受けできない分野 国宝・重要文化財などに指定された掛軸や仏像の修理は、当社では承っておりません。掛軸・屏風・古文書といった紙や布の保存修理は装潢(そうこう)、仏像の保存修理は彫刻の分野で、それぞれ専門の技術者が担う領域です。詳しくは掛軸の修理・表装をご覧ください。

修理と新調は、どう選べばよいですか

修理できるものは修理するのが基本です。ただし修理が難しい場合や、修理より新調のほうが費用を抑えられる場合は新調をおすすめします。

修理が向く場合当初の材料や意匠を残したい、木地が健全、由緒や思い入れがある。
新調が向く場合傷みが著しく修理が難しい、修理するより安価に製作できる、寸法や形式を改めたい。

新調は、関連会社である株式会社若林佛具製作所(創業 天保元年/1830年)と連携し、木地から荘厳までを一貫して整えます。どちらがよいか迷われる場合も、お写真を拝見したうえで両方の考え方をご説明します。

よくある症状と、その原因は何ですか

見える症状の裏に、下地の劣化・湿気・金具の緩みという原因が隠れていることがほとんどです。

金箔が剥がれた原因:下地の痩せ、裏側からの湿気。対処:下地から処置したうえで押し直します。金箔だけの押し直しでは再発します。
漆が白くなった原因:塗膜の劣化、湿気、紫外線。対処:状態により、拭き上げで改善する場合と塗り直しが必要な場合があります。
金具が外れた・緩んだ原因:鋲穴の傷み、金具の変形や腐食。対処:鋲穴を補修し、金具の整形・補作、鍍金のやり直しを行います。
全体が黒ずんだ原因:灯明の煤。対処:洗浄で改善する場合があります。ただし塗膜が傷んでいると洗浄で悪化することもあるため、判断が要ります。
彩色が粉を吹く原因:顔料を固着させる膠の劣化。対処:まず剥落止めで失われないように留めます。触ると落ちるため急を要します。

「触ると粉が付く」状態だけは、お早めにご相談ください。剥落は進行性で、一度落ちた当初の彩色は戻りません。

仕上がりの方針は選べますか

選べます。新品同様に整えるか、年月の風合いを残すかによって、工程と費用が変わります。

きれいに整える下地から塗り直し、金箔も押し直します。見た目は一新されます。
歴史を感じるように直す傷んだ箇所の手当てを中心に、既存の塗膜や金箔をできるだけ残します。
改良を加える使い勝手に合わせて、部分的に作り変えます。

所有者の方の想いはさまざまです。ご要望をうかがったうえで修理計画をご提案します。同じ品物でも、方針によってお見積もりは大きく変わります。

依頼から納品までどのように進みますか

お写真の確認から始まり、現地調査、お見積もり、お預かり、施工、お納めという流れです。

  1. お問い合わせ 現状のお写真(全体と傷んだ箇所の寄り)をお送りいただくと、初回のご案内が具体的になります。
  2. 現地調査 寸法、傷みの範囲と原因、搬出の可否を確認します。
  3. 方針とお見積もり どこまで手を入れるかの選択肢とあわせてご提示します。
  4. お預かり(または現地施工) 搬出が難しいものは現地で施工します。
  5. 解体・記録 部材と金具の位置を記録します。
  6. 施工 洗浄、木地補修、下地、漆塗り、金箔押し・彩色、金具の修理と鍍金。
  7. 組立・お納め 元の位置に据え付けて完了です。
お写真を撮るときのコツ ①全体が入った1枚、②傷んだ箇所の寄り、③可能なら寸法が分かるもの(メジャーを添える)を一緒に写す。この3点があると、方針の見当がつけやすくなります。

費用はどのように決まりますか

寸法・傷みの程度・仕様(漆の工法、金箔の範囲、金具を新補するか)で変わるため、現物を確認してお見積もりします。

一律の相場をお示しできないのは、同じ品目でも工程数がまったく違うためです。たとえば同じ「厨子の修理」でも、扉の建付けを直して部分的に塗り直す場合と、解体して下地からやり直す場合とでは、手間が何倍も変わります。

お見積もりでは、次を明記します。

  • どの部材を、どこまで施工するか
  • どの工法で行うか(塗り直しの範囲、金箔の範囲)
  • 使用する材料(国産漆か、金具の仕様)
  • 運搬・仮設などの付帯費用

詳しくは神社・お寺の修繕費用の考え方をご覧ください。

遠方からでも依頼できますか

京都から全国に対応しています。お写真で方針を確かめたうえで、現地調査やお預かりの段取りをご相談します。

搬出が難しい大型のものは、現地で施工します。運搬の方法と費用は、お見積もりに付帯費用として明記します。

補助金は使えますか

重要文化財に指定された美術工芸品の保存修理には、建造物とは別枠の国庫補助があります。

仏像・仏画・荘厳具などが対象で、建造物の補助と混同されて見落とされがちな制度です。「うちは建物が指定されていないから」と諦めておられるケースでも、お祀りしている仏具のほうが指定を受けていることがあります。

また、自治体独自の補助や民間財団の助成が使える場合もあります。京都府には未指定の社寺を対象とした修理補助の制度もあります。

当社は、申請に添付する修理の見積書と写真をご用意します(申請書類の作成・手続きは承っていません)。詳しくは修理に使える補助金・助成金をご覧ください。

よくある質問

どのような仏具・神具を修理できますか

須弥壇、脇壇、宮殿、厨子、前卓などの壇まわり、天蓋・幢幡・瓔珞・吊灯籠などの荘厳具、燭台や香炉などの金属製神仏具、位牌や木製神仏具に対応しています。漆の塗り直し、金箔押し、彩色、錺金具の修理と鍍金までを自社で一貫して施工します。

仏具の金箔が剥がれてきました。押し直せますか

押し直せます。ただし金箔の剥離は下地の痩せや裏側からの湿気が原因であることが多く、金箔だけを押し直しても再発します。下地の状態を確認し、原因を処置したうえで押し直すことが大切です。

修理を頼むとき、まず何をすればよいですか

現状のお写真をお送りください。全体が入った1枚、傷んだ箇所の寄り、可能なら寸法が分かるものを添えた写真の3点があると、おおよその方針をご案内できます。そのうえで現地調査とお見積もりに進みます。

仏具の修理に補助金は使えますか

重要文化財に指定された美術工芸品の保存修理には、建造物とは別枠の国庫補助があります。仏像・仏画・荘厳具などが対象で、建造物の補助と混同されて見落とされがちです。自治体独自の補助や民間財団の助成が使える場合もあります。

掛軸の修理も頼めますか

指定を受けていない御掛軸や仏画は承っています。ただし掛軸・屏風・古文書といった紙や布の保存修理は装潢(そうこう)という別分野であり、国宝・重要文化財に指定された掛軸の修理は当社では承っておりません。

仏具は修理と新調のどちらがよいですか

修理できるものは修理するのが基本です。当初の材料や意匠を残したい場合や木地が健全な場合は修理が向きます。傷みが著しく修理が難しい場合や、修理より安価に製作できる場合は新調をおすすめします。

修理の仕上がりは選べますか

選べます。下地から塗り直して金箔も押し直す「きれいに整える」方針、既存の塗膜や金箔をできるだけ残す「歴史を感じるように直す」方針、使い勝手に合わせて部分的に作り変える方針などがあり、方針によって工程と費用が変わります。

ご相談の窓口

寺院の方

宮殿・厨子・脇壇・天蓋などの傷みが気になる

全体と傷んだところの写真3枚程度、所在地をお送りください。修理か新調かも含めて、方針と概算の進め方をご案内します。

写真を送って概算を相談

現地調査・概算見積りは無料です(写真での概算を含みます)。

お電話でのご相談TEL075-371-3137受付 平日9:00〜17:00(土日祝休み)

建設会社・設計事務所の方(内陣・荘厳具の工事)

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